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<薬膳コラム>
2018年2月15日(木)
【薬膳コラム】花粉症対策しませんか
国際中医師、国際中医薬膳師、薬剤師、紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師の伊東千鶴子です。
春が近づいて暖かくなるのはありがたいですが、花粉症でお悩みの方々にとって、
これからはつらい時季かと思います。
日本気象協会によると、今春の花粉飛散予測は東北から近畿、四国地方までの
広い範囲で前年の飛散量を上回るであろうと報道されています。
花粉飛散が活発になる前に、食養生で花粉症対策しませんか。
○水分を摂り過ぎない:お小水で出しきれない、行き場のない水分が
鼻水などで呼吸器から出ることになってしまうからです。
○冷たいもの、生もの、甘いもの、脂っこいものを摂り過ぎない:
水分代謝を弱め、体内に余分な水分を停滞させるからです。
○にがりの入った塩を「適度に」摂る:腎の働きを補い、
お小水の出をよくするからです。
○香辛料、薬味を「適度に」摂る:辛味は呼吸器の働きを補うからです。
○酸味を「適度に」摂る:花粉症でかゆみや充血のある目は肝の窓です。
酸味は肝を養うからです。
いずれも「適度に」摂るように心掛けて下さいませ。摂り過ぎると、
かえってよくありません。
人体は衛気(えき)というバリアを体表に巡らして外邪の侵入を防いでいます。
胃腸の働きが弱まったり、ストレスや疲れがたまったりすると、
衛気も弱くなるので、気を付けましょう。
もう既に症状が現れてお困りの方はいらっしゃるでしょうか。
大きく寒証タイプ、熱証タイプに分かれます。水のように透明な鼻水が出る方、
鼻づまりがあってもお風呂に入ると楽になり、鼻をかむと無色あるいは白色の
鼻水が出る方は寒証タイプです。紫蘇や生姜、ねぎ、シナモンなどを
取り入れてはいかがでしょうか。粘り気のある黄色あるいは緑色の鼻水が出る方、
鼻がひどくつまって匂いがわからない方は熱証タイプです。緑茶、ミント、
菊花などがよろしいかと思います。特に菊花は目のかゆみや充血のある方におすすめです。
また漢方薬は眠くなったり、口が渇いたりすることもなく、お子様からお年を召した方まで
年齢問わずに、妊娠している方、授乳中の方、受験生の方も安心しておのみになれます。
お近くの病院、薬局でご相談の上、お求め下さいませ。
平成30年2月15日
国際中医師、国際中医薬膳師、薬剤師、紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子