一覧

  • 薬膳とは
  • 薬膳キャンパスの活動
  • 講座情報
  • イベント情報
  • メディア情報 活動実績
  • お知らせ コラム

HOME > お知らせ・コラム一覧 > 【薬膳コラム】 木の芽時の食養生

お知らせ・コラム

<薬膳コラム>

2017年3月15日(水)

【薬膳コラム】 木の芽時の食養生

 国際中医薬膳師、薬剤師、紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師の伊東千鶴子です。

 古代中国で生まれた五行学説では世の中のあらゆるものを
木(もく)、火(か)、土(ど)、金(ごん)、水(すい)の
5つの要素にあてはめて分類し、それらの関係を説いています。
その5つのうち、木には植物が上へ外へと向かって伸びていくような特性があり、万物が生じる春の象徴です。

 人体の臓腑や組織も、肝、心、脾、肺、腎の五臓を中心に五行に配当されます。
五行の木は五臓では肝にあたります。肝は血を貯蔵して血流量を調節し、
気の流れを良くして臓腑器官の働きや精神状態を円滑にします。
木々が伸び伸びと生長して枝葉を広げるように、肝が健康ならば血や気の流れも良く、
血が全身に栄養を供給して潤いを与え、気分もすっきりとしています。

 木々の新芽が萌え出る早春の季節は木の芽時といい、古くから心身に不調が
起こりやすい時期とされていました。それは肝と密接な関係があります。
肝の働きがうまくいかないと起こる症状、その時に摂ると良い食材を挙げていきます(重複あります)。
☆気の流れが良くないといらいらしたり、怒りっぽくなったり、気持ちが落ち込んだりする
 →たまねぎ、ピーマン、グレープフルーツ、かじきまぐろ、ジャスミンなどを
☆血が行き渡らないと目の充血や涙目、疲れ目やかすみ目など、肩や首の凝り、手足のしびれ、つりなど目や筋肉の異常が現れる
 →黒豆、アーモンド、黒胡麻、黒きくらげ、人参、ほうれん草、プルーン、あさり、うなぎ、さば、まぐろ、レバー、鶏卵などを
☆気が高ぶると頭痛、めまい、血圧の上昇、不眠などの症状が出やすくなる
 →せり、セロリ、トマト、ピーマンなどを
肝の働きを助けるいちご、うなぎ、ししゃも、レバーなどもおすすめです。
気になる症状があるけど病院に行くほどでもない、そんな時にこれらの食材を取り入れてみるのが薬膳の第一歩です。
本格的に薬膳を学びたい方は、紡ぐしあわせ薬膳協会の講座にお越しになられませんか。

詳しくは協会ホームページをご覧下さいませ。次回のコラム掲載日は4月1日です。

平成29年3月15日
国際中医薬膳師、薬剤師、紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子