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<薬膳レシピ>
2025年1月15日(水)
【薬膳レシピ】黒米入り中華風おこわ ~真冬の薬膳~
大寒が近づき寒さが厳しくなりました。
冬の寒さに影響を受ける五臓の『腎』は
寒さに負担がかかり、カラダが冷えて
腰や膝が痛くなったり、
夜間頻尿の症状が出やすくなります。
今月のテーマはもち米です。
消化器官を温め、消化機能を促し
気血の生成に役立ちます。
『腎』に負担がかかりますと
老化に繋がりますので、
もち米を使って、生命力、
生殖能力の源である『腎』の働きを助ける
食材を取り入れた、
黒米入り中華おこわを紹介します。
えびは、体内(臓腑組織)を温め、
黒米、豚肉は、『腎』の腎精、腎陰を補い
老化改善になります。
体力、気力を補う効能も多数入っていますので、
薬膳的冬の黒いおこわを食べて
元気に厳しい寒さを乗り越えましょう。
補腎益精、健脾
【材料2合分】
もち米 250g
黒米 50g
(ひと晩浸けておきます)
干しエビ 20g
(水に浸けて戻し、戻し汁も出汁に使います)
豚肉(もものかたまり) 100g
人参 50g
さやいんげん 色合いに適量
<下味調味料>
酒 大さじ2
醤油 小さじ2
オイスターソース 小さじ1
生姜すりおろし 小さじ半分
コショウ 少々
油 大さじ1
<調味料>
酒 大さじ2
砂糖 小さじ2
醤油 大さじ1
えびの戻し汁
ごま油 小さじ1
塩 少々
水 えびの戻し汁と調味料、
下味調味料で炒めた汁を
合わせて350mlにする
【作り方】
①豚肉、人参は小さめのサイコロ切りにして、
戻した干しエビとフライパンで炒める。
下味調味料を入れ少し水分飛ばしてから
火を止め、ザルに上げる。
残った炒めた汁は調味料に移しておく。
②もち米は洗って、ひと晩浸けた黒米と
炊飯器に入れ調味料を加えて
味見して足りないようなら塩を少々足す。
炒めた具材を入れて炊飯する。
③炊飯後、器に盛り湯がいて
小口切りしたさやいんげんを散らす。
食材 | 性味 | 帰経 | 効能 |
えび | 温/甘鹹 | 肝腎 | 補腎、補陽、益気、開胃、袪風、通乳 |
黒米 | 平/甘 | 脾胃腎 | 滋陰、補腎、健脾、活血、明目 |
豚肉 | 微寒/甘鹹 | 脾胃腎 | 滋陰、補腎、潤燥、益気、養血、消腫 |
もち米 | 温/甘 | 脾胃肺 | 補中、益気、健脾、止瀉、固渋、清虚熱 |
薬膳食典 食物性味表 第2版
栄養士、国際中医薬膳師、中医薬膳茶師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師
野田知子