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<薬膳レシピ>
2024年5月15日(水)
【薬膳レシピ】ジャスミン茶を使ってアジアンご飯 ~脾の養生~
5月に入り立夏を迎えましたが、
半月もすれば湿度の高い
梅雨時期には入ります。
梅雨時期に影響を
受けやすい五臓は『脾』で
湿気は、消化器官の働きを弱めます。
今は季節の変わり目でもありますので、
『脾』の状態を整えることが大事です。
今月は、『脾』の機能を正常にし、
体に溜まった余分な水分を取り除くこと。
そして、気血の巡りを良くして、
体を元気に保つ薬膳、
ジャスミン茶を使って
アジアンご飯を紹介します。
牛ミンチ、米は『脾』の
気(生命エネルギーの源)を
補い働きを助けます。
芳香のあるハーブのバジルは、
気血を巡らせ体内の
余分な水分を取り去ります。
ジャスミン茶、パプリカは
気の流れを正常にします。
更年期の不調の軽減や
抗骨粗鬆症予防に良いひよこ豆は、
体に溜まった余分な水分を排出させます。
お米をジャスミン茶で炊き上げ、
味付けはガパオライスに似せています。
ジャスミン茶の香りと、
バジルの芳香で食欲が増す
アジアンご飯はいかがでしょうか。
健脾袪湿、理気
【材料2人分】
米 1合
ジャスミン茶 3~5g
牛ミンチ 200g
ひよこ豆(戻し湯がいたもの) 100g
※缶詰めでもOK
パプリカ 1/4個
バジル 5g
豆板醤 小さじ1
にんにく(みじん切り) 1片
ナンプラー 小さじ2
オイスターソース 小さじ2
酒 大さじ1
砂糖 小さじ1
【作り方】
①米をジャスミン茶で炊く。
1合(150g)に対して、
ジャスミン茶1.1~1.2倍の量で炊く。
鍋でもフライパンでもOKです。
②ひよこ豆は洗って水にひと晩浸けて、
アクを取りながら湯がく(30~40分)
たくさん湯がいて煮汁ごと小分けし冷凍すると
保存が効くのでサラダや煮ものに使えて便利。
③パプリカはひよこ豆の
大きさぐらいの色紙切りにする。
④フライパンにオリーブ油大さじ1を入れ
中火で豆板醤小さじ1と
にんにくのみじん切りを炒め、
牛ミンチを入れて火が通るぐらいに炒める。
ひよこ豆、パプリカを加えさらに炒め
調味料を加えて味を整え火を止める
⑤お皿にジャスミン茶のご飯を盛り、
炒めものをのせる。
最後にバジルをトッピングする。
食材 | 性味 | 帰経 | 効能 |
牛肉 | 平/甘 | 脾胃 | 補気、補血、健脾、益胃、強筋骨 |
バジル | 温/辛 | 肺脾胃 | 疏風、行気、化湿、和中、活血、解毒 |
米 | 平/甘 | 脾胃肺 | 補中、益気、健脾、和胃、止瀉 |
ジャスミン | 温/辛甘 | 心脾肝 | 理気、解鬱、和中、安神 |
パプリカ | 平/辛甘 | 肝心胃腎 | 理気、除煩、平肝、和胃 |
ひよこ豆 | 平/甘 | 脾大腸 | 健脾、止泄痢、利尿 |
薬膳食典 食物性味表 第2版
栄養士、国際中医薬膳師、中医薬膳茶師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師
野田知子