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<薬膳コラム>
2022年8月1日(月)
【薬膳コラム】今こそタピオカ
国際中医師、国際中医薬膳師、薬剤師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子です。
暑さ厳しい毎日です。いかがお過ごしでしょうか。
ひと頃、タピオカドリンクが流行しましたね。
私は中華料理店でいただくココナッツミルクに入った
タピオカデザートが好きでした。
今ではスーパーやコンビニエンスストアで気軽に
タピオカの入った商品を購入することができるようになりました。
タピオカはキャッサバの根茎から作られるでんぷんで、
球状に加工されたものはタピオカパールと呼ばれています。
ほとんどが炭水化物で、脂質は白米の約4分の1、
カリウムやカルシウムを含みます。
タピオカは消化吸収をつかさどる脾の働きを正常にし、
気を補い、暑さを清涼する作用があります。
夏は気温が高く、湿度も高い時季です。
冷たいもの、生ものの摂りすぎや外界の湿気によって、
脾を傷めやすく、食欲も減退します。脾は気血生化の源といって、
脾の働きが弱まると、人体の活動に必要なエネルギーの基となる
気血津液を生み出すことがうまくいかなくなり、疲れやすくなります。
タピオカは脾の気が乏しく、その機能が低下している時、
疲れている時、食欲がない時、暑気あたりの時に
摂り入れるとよいでしょう。輸入食材を扱うお店で販売されています。
タピオカによく合うココナッツミルクは
暑熱の不快感を取り払い、のどの渇きを癒し、
脾を補います。食欲不振の時や体力が低下している時に
摂り入れるとよいでしょう。
おうちで作ってみても、また美味しいはずです。
2022年8月1日
薬剤師、国際中医師、国際中医薬膳師
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子