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お知らせ・コラム

<薬膳レシピ>

2021年3月15日(月)

【薬膳レシピ】人参入りレバーペースト~春の養生~

春は五臓の「肝」が活発に働く季節です。

肝は「血」を貯蔵する働きを持っていますが、
その「血」が不足してしまうと眼精疲労、
手足のしびれの症状がでやすくなります。
また、春先は体の陰液が
不足しやすい時期でもあります。


今月のテーマの人参は陰液を補い、
肝に影響を受けやすい消化器系を
健やかにしてくれます。


中医学にはある「臓」に不調がある場合に、
動物の同じ部位を食べることによって
その「臓」の働きを補うという「以臓補臓」という
考え方があります。


春に活発に働く「肝」を補い、
血を補う鶏レバーを使い、
人参入りレバーペーストはいかがでしょうか。



セロリと赤ワインは陰液が足らないと
上昇しやすい肝気を正しく巡らせる効能があります。

 

レバーの独特な臭いが苦手な方も、
野菜を加えて赤ワインで煮詰めますと
臭いが軽減されて美味しいレバーペーストに
仕上がりますので、お試しください。



滋補肝血,健脾、平肝

 【材料】2人分  

鶏レバー                           200g
人参                          100g
セロリ(葉の入れて)                   50g
玉ねぎ                         50g
にんにく                         1片
赤ワイン                       200ml
バター(溶かしておきま      20g
塩                          5g
生クリームまたは牛乳              10ml程度、
                                               お好みの固さに応じて。
砂糖              ひとつまみ

 


【作り方】

① 鶏のレバーの下処理:
  かたまりとかたまりの繋がる部分を切り
  余分な筋を取り除く
  血のかたまりや血管に残った血を取り除く際に、
  しばらく流水にあてると血が浮き上がって取り除きやすい
  臭みの原因ですので丁寧にしておく。一口大に切る

② 野菜は小さめに切る
  セロリは葉の部分も使う

③ フライパンにオリーブオイルを入れ、 
   みじん切りにしたにんにく、人参、
   セロリの茎、玉ねぎを炒める

④ 野菜がしんなりしたら、レバーを加え炒る
  レバーの色が変わったら、赤ワイン、
  セロリの葉、塩を入れ煮詰める

⑤ 汁気がなくなってきたら火を止め、
  味を整える。ここで砂糖ひとつまみ加える

⑥ フードプロセッサーにかけて、
   なめらかになってきたら、
   溶かしバターを加えて混ぜる
   固さをみながら生クリームか牛乳を足す
   ※この段階でやわらかくても、
    冷めるとちょうど良いかたさになります

 

 

【食材】

鶏レバー 温/甘苦 肝腎脾 養肝、補腎、補血、明目
人参 平/甘 肺脾肝 健脾、消食、滋陰、補血、明目
セロリ 涼/甘苦 肝肺膀胱 平肝、清熱、袪湿、解毒
赤ワイン 温/酸甘渋 心肝脾 理気、疏肝、解鬱、安神

 

薬膳食典   食物性味表


レシピ担当:栄養士、国際中医薬膳師、
      中医薬膳茶師、紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師
       野田知子