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<薬膳レシピ>
2021年2月15日(月)
【薬膳レシピ】貝柱のお粥 山芋しんじょのせ ~春のはじめの養生~
立春を過ぎても外気は冷たく寒い日々ですが、
陰陽の世界観で、陽が増えてきて
昼の時間が長くなってきていることで、
春の訪れを感じます。
春のはじめの時期の体は、
陰液が足りない状態です。
陰液が足りない状態で陽気が増えてきますと、
肝気が上昇しやすくめまい、
イライラ、不眠の症状が出やすくなります。
こういった春の時期に起きやすいの症状にもよい、
貝柱のお粥山芋しんじょのせを紹介します。
今月のテーマは帆立貝ですが、
干し貝柱を使っています。
生の帆立貝とは、若干効能が違いますが、
どちらも春のはじめの養生に必要な陰液を補います。
干し貝柱と山芋で滋陰します。
黒キクラゲは血を補い、
三つ葉は上昇しやすい肝気を正しく巡らせます。
お粥は生命エネルギー「気」を強化します。
まだまだ落ち着かなく、不安で窮屈な生活が続きそうです。
陰陽のバランスをとって健やかに過ごしましょう。
滋陰、補血、疏肝
【材料】 2人分
干し貝柱 20g(200ccのお湯で戻す)
米 100g
水 400~600cc
山芋 200g
黒キクラゲ 5g
三つ葉 1/2束
にんにく、生姜すりおろし 少々
ごま油 大さじ2
塩、コショウ 適量
【作り方】
①干し貝柱はお湯200ccに浸けて1時間置く。
黒キクラゲもぬるま湯に浸けて戻しておく。
5gのものが20つぐらいできます。
戻したら千切りにしておく。
②鍋にごま油を入れにんにく、
生姜のすりおろし米を入れ弱火で炒める。
米が透明になってきたら貝柱のつけ汁、
水を入れ、時折混ぜながら中火で炊く。
③山芋をすりおろし、千切りにした黒キクラゲと、
塩ひとつまみ入れて混ぜ合わせ
ラップに包みレンジで3分加熱する。
簡単な山芋しんじょの出来上がり。
④お粥が炊けたら、塩コショウで味をととのえて器に盛る。
山芋しんじょを1人2~3個になるように
大きく切り分けお粥にのせて、三つ葉をトッピングして完成。
【食材】 | 【性味】 | 【帰経】 | 【効能】 |
干し貝柱 | 平/甘鹹 | 肝腎脾胃 | 滋陰、補腎、和胃、調中 |
山芋 | 平/甘 | 肺脾腎 |
健脾、補気、滋陰、潤肺、和胃、調中、 |
黒キクラゲ | 平/甘 | 肺脾大腸肝 | 補気、養血、潤肺、止咳、止血 |
米 | 平/甘 | 脾胃 | 補中、益気、健脾、和胃、除煩、止渇 |
三つ葉 | 平/辛甘 | 肝肺脾胃 | 疏肝、化痰、解毒 |
薬膳食典 食物性味表
レシピ担当:栄養士、国際中医薬膳師、
中医薬膳茶師、紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師
野田知子