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お知らせ・コラム

<薬膳レシピ>

2020年3月15日(日)

【薬膳レシピ】あさりと黒米の炊き込みご飯~春の養生~

あさりの旬の時期になってきました。
 
いろいろな料理に使われますが、
あさりを使ったどんな料理がお好きですか?
 

シンプルにみそ汁や酒蒸しやパスタに使ったり、
いろいろな料理に使えますよね。
今回はあさりを使った炊き込みご飯をご紹介します。
 
 
あさりは春先に不足しがちな血と陰液(体に必要な水分)を
補います。精神を安定させる効果もあります。
 
 
ごはんは黒米を合わせて使っています。
黒米にはうるち米にはない、陰液を補う作用があるので
ブレンドして使ってみました。
エリンギも使って陰液を補っていきます。
 

また、みつばで肝気の流れを正常にして、
冬にため込んだ老廃物を解毒します。
 
 
生姜を入れるとことで味も引き締まり、
体を冷やし過ぎないようにバランスをとります。
ただ、とりすぎるとせっかく補う陰液を出してしまうので、
ほどほどの量でお使いください。
 
 
滋陰養血、疏肝、解毒
 
あさりと黒米の炊き込みご飯
【材料】
あさり 350g
米 二合
黒米 25g
エリンギ 1パック
みつば  1束
昆布出し
紅生姜 お好みで
醤油 大さじ2
みりん 大さじ1

【作り方】
① あさりは貝殻を合わせながらよく洗い、
塩水に1時間ほど浸けて砂抜きをします。
砂抜きしたあさりを鍋に入れて酒大さじ2を
加えて火にかけて蓋をし、酒蒸しを作ります。


貝のふたが開いたら出来上がりで、身をとります。
酒蒸しで出たあさりの出汁は炊き込みご飯に使います。

 

② エリンギは小さめの拍子切りにします。
 

③米に黒米を入れ洗い、炊飯器に昆布出しと
あさりの出汁を入れ二合のメモリより少し多めの
水分を入れて、エリンギを入れスイッチを入れます。

炊飯器の最後5分ぐらいの時に剥いたあさりを入れ、
炊きあがったらあさりとザク切りにしたみつばも混ぜ込みます。

 

④お茶碗に盛り付け、千切りにした紅生姜を添えます。

 

食材  性味 帰経  効能
あさり 寒/甘鹹 肝腎脾胃 清熱、化痰、利水、安神、瀉火、補血
うるち米 平/甘 脾胃 補中、益気、健脾、和胃、除煩、止渇
黒米 平/甘 脾胃腎 健脾、補腎、活血、明目、滋陰
エリンギ 平/甘 肺腎 補陰
みつば 平/辛甘 肝肺脾胃 疏肝、化痰、解毒
生姜 温/辛 肺脾胃 散寒、解表、降逆、止嘔、化痰、解毒

  薬膳食典   食物性味表

 

レシピ担当:栄養士、国際中医薬膳師、中医薬膳茶師、
                 紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 野田知子