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<薬膳コラム>
2019年2月1日(金)
受験生の健脳食
国際中医師、国際中医薬膳師、薬剤師、紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師の伊東千鶴子です。
入学試験を迎える受験シーズンは挑む本人はもちろん、家族にとっても進路が
決まるまで気掛かりな時期でもあります。
健脳といって、脳の活動を向上させる、思考能力、感受性を豊かにする働きを
持つ食物があるのはご存知でしょうか。栗、胡桃、あじ、いわし、うに、
かたくちいわし、うずらの卵がそうです。
健脳の食材として、あじ、いわし、かたうちいわしと魚が数種挙がっていますが、
それらには健康食品にもなっているDHAの含有量が他の魚と比べて特に多いわけではなく、
薬膳における効能の奥深さを知らされます。
また、脳は腎中の精気が十分にあれば良い状態でいられるので、腎精を養うやまいも、
黒胡麻、きくらげなども取り入れるとよいでしょう。
子どもが受験生であった頃、健脳の胡桃に松の実、枸杞子を煎って、煮溶かした黒糖を
まぶした黒糖胡桃と健脳のかたくちいわしの稚魚を煎り、醤油、本みりん、蜂蜜で味付け、
黒胡麻をふりかけた田作りを勉強の合間のおやつに作ったことがあります。
これらは試験前のストレスによるのか、「硬いものは消化不良になる」と言われて、
それほど食べてもらえず、消化が良く身体が温まるお粥や汁物に、小あじやかたくちいわしの
煮干しでとった出汁をふんだんに使いました。おかげさまで合格できたのは本人の努力の賜物でありますが、
親として何かしてやれることはないかと当時は必死だったのです。だからこそ今、
関わる方々にエールを送りたいです。
必ず春は来ます。
受験生の皆様の元に美しい桜が咲きますよう、心よりお祈り申し上げます。
平成31年2月1日
国際中医師、国際中医薬膳師、薬剤師、紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子