HOME > お知らせ・コラム一覧 > 【薬膳レシピ】春菊のキッシュ~春のはじめの薬膳~
<薬膳レシピ>
2025年2月15日(土)
【薬膳レシピ】春菊のキッシュ~春のはじめの薬膳~
外気は冷たくまだまだ寒く
冷え込む日が続きそうですが、
陰陽の世界観では、
早朝や夕方の明るさで、
陽の季節春のはじまりを感じます。
春に影響を受ける五臓は『肝』です。
『肝』の働きは、全身の気と血を巡らせたり、
血を貯蔵したりし、精神を安定させます。
春のはじめのカラダは、
肝陰(肝血)が足りない状態で、
ドライアイ、こむら返り、
生理不順の症状がでやすく、
また陽気の上昇で肝気が上手く働かずめまい、
イライラ、胸や脇が痛いといった症状が
でやすくなります。
今月のレシピの春菊のキッシュは、
鶏卵、ベーコン(豚肉)、チーズで肝陰(肝血)を補い、
玉ねぎで気の流れを正常にして、
今月テーマの春菊で精神を安定させます。
消化の事を考えて重くならないように、
生クリームの代わりに絹ごし豆腐、
シートをなしにしました。
一見和風の千草焼きに見えますが、
お味は洋風です。
滋陰養血、理気
【材料】
作りやすい分量
鶏卵 3個
ベーコン 50g
チーズ 50g
玉ねぎ 100g
春菊 50g
絹ごし豆腐 100g
オリーブオイル 大さじ1
バター 大さじ1
塩コショウ 適量
【作り方】
①オーブンを180~190度に予熱する。
玉ねぎはスライス切りにし、
春菊はざく切りにする。
②フライパンを熱し、玉ねぎをオリーブオイルを入れ炒め、
しんなりしたらベーコンを、春菊を入れいため
塩コショウして、最後にバターを加えて香り付けする。
(バターはなくてもお好みで)
③③ボールに水切りした絹ごし豆腐、鶏卵を入れよく混ぜ、
チーズを加えて混ぜ、炒めた具材を合わせて
型に流し入れ35分焼く。
食材 | 性味 | 帰経 | 効能 |
鶏卵 | 平/甘 | 肺脾胃心腎 | 滋陰、養血、養心、安神、安胎 |
チーズ | 涼/甘酸 | 肺肝脾 | 養肺、補陰、止渇、潤腸 |
ベーコン(豚肉) | 微寒/鹹 | 脾胃腎 | 滋陰、補腎、潤燥、益気、養血、消腫 |
玉ねぎ | 温/辛 | 肺 | 理気、化痰、健胃、燥湿、解毒、活血 |
春菊 | 平/辛甘 | 肝肺心脾胃 | 化痰、清肝、潤肺、安神、養胃、 和中、通便 |
薬膳食典 食物性味表 第2版
栄養士、国際中医薬膳師、中医薬膳茶師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師
野田知子