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<薬膳レシピ>
2024年12月15日(日)
【薬膳レシピ】黒豆入り黒糖のシナモンケーキ ~温補腎陽の薬膳~
今月のテーマの黒豆は、
おせち料理の祝い肴三種の一品です。
黒豆の煮方も関東地方では、
「シワが寄るまで長生きできますように」
とあえてシワを寄せて食感のある煮方をされ、
関西地方では、
「いつまでもシワが寄らずに
長生きできますように」という
意味から柔らかくふっくらと煮ます。
どちらも健康で長生きできますようにの
意味がこめられていますね。
冬に影響を受けやすい五臓は『腎』で、
冬の寒さでカラダが冷えますと
負担がかかります。
お正月を過ぎますと寒の入りで
一年で一番寒い時期に突入します。
おせちで残った黒豆煮を使って、
『腎』の働きを助け、
カラダを温め寒さに負けない
ケーキを紹介します。
黒豆と山芋は、
『腎』の生理機能の働きを助け、
老化防止やむくみによいです。
シナモン(肉桂、桂皮)は、
冬の寒さで冷えたカラダを温め、
冷えによる膝腰痛、
胃痛を緩和させます。
黒糖は冷えて滞りがちな
血流をよくします。
黒豆煮、すりおろした山芋、
黒糖、スパイスのシナモンはニッキ(和名)
に米粉と材料は和になりますね。
少し小ぶりで、焼く時間も短く、
混ぜ合わせるだけの簡単なケーキです。
温補腎陽
【材料】
黒豆煮 100g
すりおろした山芋 40g
シナモン(肉桂、桂皮) 小さじ1/2
黒糖 30~40g
(黒豆煮が甘いので黒糖の量はお好みで)
オイル 20g
(お好きなもので、こちらではココナッツオイルを使いました)
水 30ml
米粉 60g
ベーキングパウダー 4g
塩ひとつまみ
【作り方】
①オーブン180度に予熱して、
型にシートを敷いてください。
②黒糖、すりおろした山芋、
ひとつまみの塩、水、オイルを
よく混ぜ合わせる。
③米粉、シナモン、ベーキングパウダーを
振るいながら②に加えさっくり混ぜ、
黒豆煮も続いて加えて混ぜる。
180度に予熱したオーブンで20~25分焼く。
*米粉ですので時間が経ったり、
あくる日になると固くなるので
その際は少し温めてお召し上がりください。
食材 | 性味 | 帰経 | 効能 |
肉桂(桂皮) | 熱/辛甘 | 腎脾心肝 | 補火助陽、散寒止痛、温経通脈 |
黒豆 | 平/甘 | 脾腎 | 活血、利水、解毒、健脾、益腎、補血 |
山芋 | 平/甘 | 肺脾腎 | 健脾、養肺、補腎、益精、補気、収渋 |
黒糖 | 温/甘 | 脾胃肝 | 補中、柔肝、活血、化瘀、調経、和胃 |
薬膳食典 食物性味表 第2版
栄養士、国際中医薬膳師、中医薬膳茶師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師
野田知子