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<薬膳コラム>
2024年9月15日(日)
【薬膳コラム】キウイフルーツ
国際中医師、国際中医薬膳師、薬剤師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子です。
9月1日は防災の日です。
この日は関東大震災が発生した日であり、
暦の上では二百十日に当たります。
この二百十日から今月下旬にかけて、
台風の襲来が多くなります。
さて、皆様は9月1日が
キウイの日でもあるのをご存じですか。
9と1で「キウ(9)イ(1)」と
読む語呂合わせから、
キウイフルーツの輸入会社が制定しました。
夏の暑さで疲れがたまっている身体や、
弱った肌を癒すキウイを食べて、
健康になってもらいたいという
願いが込められています。
キウイフルーツの原産地は中国です。
ニュージーランドで品種改良が進み、
ニュージーランドの国鳥キウイに由来して、
この名が付けられました。
今では、日本国内でも生産が盛んです。
中国の「本草綱目」には、
獼猴(びこう/猿)が好んで食べる
獼猴桃(びこうとう)という名で
収載されています。
その実は酸っぱく甘く、性は寒、
度を超えた渇を止め、
熱感や胸苦しさを解す、
そして、蔓の汁は食べたものを
すぐ吐いてしまうような時に
生姜汁と合わせて服すとよい、
枝や葉には殺虫作用がある
という記述があります。
現代では、キウイフルーツ
(食性:寒、食味:甘酸、帰経:脾胃)は
熱を取り除く、渇きを癒す、
胃の働きを正常にして食欲不振を解消する、
胃の気を降ろしてしゃっくりや
吐き気などを改善する働きが
あるとされています。
キウイフルーツは果肉にビタミンC、
黒い小さな種にビタミンEを
豊富に含んでいます。
さらに、たんぱく質分解酵素
アクチニジンを含有しており、
その利点を生かして食肉軟化剤に
応用されています。
相反して、アレルギー症状を
起こす人がいるのが難点であります。
2024月9月15日
薬剤師、国際中医師、国際中医薬膳師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子