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<薬膳コラム>
2024年8月15日(木)
【薬膳コラム】ピーマン パプリカ
国際中医師、国際中医薬膳師、薬剤師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子です。
こどもの頃、ピーマン特有の
青臭さや味が苦手でした。
品種改良のおかげか、
大人になったからか、
抵抗なく食べられるように
なっていました。
ピーマンはナス科
トウガラシ属の野菜です。
コロンブスによって、
アメリカから
ヨーロッパに伝えられました
日本への伝来は諸説あり、
第二次世界大戦後、
多く食されるようになりました。
緑色のピーマンは未熟なうちに
収穫したもので、熟したものが赤や黄色、
オレンジ色のカラーピーマンとなり、
パプリカは肉厚で大型の
カラーピーマンのことです。
ピーマンにはビタミンCや
βカロチンが豊富です。
血が固まるのを防ぐピラジンは
緑色のピーマンに多く、
抗酸化作用のあるカプサンチンは
カロテノイド系の色素で、
赤ピーマンやパプリカを赤く発色させます。
ピーマンは通年で出回っていますが、
露地物が収穫されるのは6~9月、
ちょうど今の時期が旬です。
ピーマン(食性食味/平辛甘、
帰経/肝心胃腎)は気の流れを正常にする、
特に上亢した肝気の流れを
改善していらいらを取り除く、
胃の働きを調整する作用があり、
肝の気が滞っていらいらする時や
緊張して気持ちが高ぶっている時、
食欲がない時によいとされています。
私も大人になって、
ストレスを感じるようになり、
知らず知らずのうちに、
こどもの頃はあまり好きではなかった
ピーマンをとり入れて、気を巡らせ、
気の滞りを改善しようとしていたようです。
同様に香りある食材には紫蘇、にら、
たまねぎ、ねぎ、パクチー、バジル、
みつば、みょうが、柑橘類、
香辛料などがあります。
また、ストレス解消のため、
沈香やラベンダーなどのお香を焚いたり、
人に迷惑をかけない程度に
フレグランスを使ったりと、
香りを愉しむことで、
日々を快適に過ごそうとしています。
2024月8月15日
薬剤師、国際中医師、国際中医薬膳師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子