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お知らせ・コラム

<薬膳コラム>

2024年7月1日(月)

【薬膳コラム】人生100年時代 健康で長生きするには

国際中医師、国際中医薬膳師、薬剤師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子です。

 人生100年時代という言葉を
耳にしたことがあるかと思います。

平均寿命は0歳における平均余命、
健康寿命は健康上の問題で
日常生活が制限されることなく
生活できる期間を示します。

世界保健統計(2023年)によると、
日本人の平均寿命は84.3歳、
健康寿命は74.1歳で、
どちらも世界第1位ですが、
平均寿命と健康寿命には
約10年の差が生じています。

できることなら健康で
長生きしたいと思いませんか。

西暦20~200年頃、
編纂されたといわれる
黄帝内経霊枢(こうていだいけいれいすう)に
以下のように書かれています(意訳)。

・十歳になると、五臓の機能が安定し始め、
 血気も巡る。その気は下半身に在り、
 走を好み、落ち着かない。

・二十歳になると、血気盛んになり、
 肉付きがよくなる。
 趨(すう/足早に進む)を好み、
 てきぱきと行動する。

・三十歳になると、五臓が安定し、
 肉付きもしっかりし、
 血行が一段と盛んになる。
 歩を好み、着実な前進をする。

・四十歳になると、五臓六腑十二経脈の
 すべてが成長しなくなる。
 皮膚のきめが荒くなり、
 顔面のつやもなくなり、
 髪も大層白くなる。
 精神的には落ち着き、坐すことを好む。

・五十歳になると、肝の気が衰えはじめ、
 胆汁の量が減り、視力が低下する。

・六十歳になると、心の気が衰え始め、
 憂い悲しむようになる。
 血気が衰えて、臥すことを好む。

・七十歳になると、脾の気が少なくなり、
 皮膚にしわが多くなる。

・八十歳になると、肺の気が衰え、
 頭がぼけて変なことを言いだす。

・九十歳になると、腎の気が少なくなり、
 他の臓や経脈も虚してしまう。

・百歳になると、五臓が全部虚して、
 神気が去り、形骸だけ残して終わる。

人間の生命はこうして
生、長、壮、老、死という
自然の流れにそって進んでいきますが、
身体の機能を保持し、

病気の原因を取り除いていれば、
老化や衰弱を遅らせることが
できるはずです。

では、どうしたらよいか、
何を食べるとよいかと
聞かれる機会があります。

個々の体質や生活習慣にもよるので、
一概にこれとは言い難いのです。
私の場合は普段の生活や食事で
身体を冷やさないように、

今の季節なら冷房の利いた部屋では
長袖の洋服を着る、
氷の入った飲み物は
摂らないことを心がけています。

2024月7月1日


薬剤師、国際中医師、国際中医薬膳師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子