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<薬膳コラム>
2024年6月15日(土)
【薬膳コラム】オートミール 燕麦
国際中医師、国際中医薬膳師、薬剤師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子です。
離乳食を始めた子のために、
娘がオートミールの
お粥をつくっていました。
オートミールは
燕麦(えんばく/オート麦、
オーツ麦ともいう)を脱穀して、
調理しやすく加工したものです。
私にとってはあまり
なじみのない食材でしたが、
第二次世界大戦前、
既に国内で食糧用として
製品化されており、
昭和天皇は朝食に
オートミールを
召し上がってらっしゃったと
伝え聞いています。
新型コロナウイルス感染症が大流行し、
外出の制限を強いられていた頃は、
健康志向の高まりに伴い、
オートミールの需要が伸びて、
品薄になるほどでした。
燕麦は雀麦として、
本草綱目に収載されています。
燕や雀が食べるので、
このように名付けられました。
「饑(き/うえ)を充て、腸を滑する」
との記述があります。
燕麦(食性食味/平甘、帰経/脾胃大腸)には
食物の吸収をつかさどる
脾の機能を正常にして健やかにする、
消化不良を改善する、
げっぷや吐き気など上逆した気を降ろす、
お通じを促す働きがあります。
オートミールは精白していない全粒穀物で、
精白米や玄米より、たんぱく質や
食物繊維が多く、ビタミンB1、B6、
ビタミンEやカルシウム、マグネシウム、
鉄などのビタミンやミネラルを含みます。
なかでも、βグルカンという
発酵性食物繊維が健康効果を
期待する人々に注目されています。
オートミールの調理法はお粥だけでなく、
牛乳や豆乳などに一晩浸す
オーバーナイトオーツ、
様々な料理やスイーツなど、
幅広く取り入れられていて、
色々作ってみたくなりました。
2024月6月15日
薬剤師、国際中医師、国際中医薬膳師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子