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<薬膳レシピ>
2024年4月15日(月)
【薬膳レシピ】レモン麹のチキンソテークレスプラウト添え~晩春の薬膳~
晩春の頃は、陽気も高まってきて
春に影響を受けやすい五臓の
『肝』の肝気も上昇し、
うまく巡らないと、
高血圧、イライラ、怒りやすくと
いうような症状が出やすくなり、
『肝』に不調をきたすと、
消化器官へも影響します。
今月は、「肝腎かなめ」の
肝と腎を補う塩レモンがテーマですが、
そこに消化器官の
働きを良くする米麹を加えて
より晩春の頃に合う、
レモン麹を作ってみました。
肝気の巡りを良くするレモンと、
塩は腎を補い、
塩の解毒作用は発酵菌だけが
生きられるバリアを
作り出す働きがあると
いわれています。
米麹は発酵することにより
30種類以上の酵素をもちます。
鶏肉は、生命―のエネルギーの源
「気」を補い、消化器官を温めます。
共に添えた、クレスプラウトは
クレソンの新芽で、
上昇した肝気の流れを正常に促し、
血流の流れや水分代謝を促進します。
レモン麹を使って、
レモン麹のチキンソテー
クレスプラウト添えを紹介します。
レモン麹は腸活に適していて、
なおかつ爽やかな酸味とうま味が
プラスされお料理を美味しく
変身させる発酵調味料です。
理気、益気、健脾、解毒
【材料2人分】
鶏むね肉 1枚
オリーブオイル 大さじ1
クレスプラウト 1パック
レモン麹 大さじ1.5~2
コショウ 少々
《レモン麹の作り方》
レモン 200g
(なるべく国産のもの)
米麹(乾燥) 100g
塩 30g
水 100ml
レモンは後で
フードプロセッサーにかけるので、
適当な大きさに切り種を取り除きます。
フードプロセッサーに
レモン、麹、塩、水を入れ攪拌させます。
清潔な瓶に移して、
常温の状態で1日1回混ぜ
1週間置きますと出来上がります。
ヨーグルトメーカーでは
60度8時間の設定。
【作り方】
①鶏むね肉は平たくなるように包丁を入れる。
レモン麹をまぶして、
ジプロックに入れ
ひと晩冷蔵庫に置きます。
②肉に付いたレモン麹を
ざっとぬぐいます。
ぬぐった麹は取り置きします。
③フライパンにオリーブオイルを入れ、
中火で皮を下にし4~5分焼きます。
裏返したら蓋をして
少し弱火で4~5分焼きます。
焼きあがったら取り置きした
レモン麹を入れ肉と絡めます。
この時、お好みでバター(大さじ1)を
加えますとコクのある
仕上がりになると思います。
お皿に、クレスプラウトを盛り、
その上に切り分けた鶏むね肉をのせ、
フライパンに残ったレモン麹をかけます。
プチトマトを飾って色鮮やかに。
食材 | 性味 | 帰経 | 効能 |
レモン皮 | 微温/酸微苦 | 肝胃肺 | 行気、健胃、袪痰 |
クレソン | 微寒/甘 | 肺肝 | 平肝、清熱、潤肺、活血、利水 |
米麹 | 温/辛甘 | 脾胃 | 消食、温中、益気、補虚損、健脾、開胃 |
鶏肉 | 温/甘 | 脾胃 | 温中、益気、益精、塡髄 |
塩 | 寒/鹹 | 胃腎大小腸 | 清熱、涼血、解毒、涌吐 |
薬膳食典 食物性味表 第2版
栄養士、国際中医薬膳師、中医薬膳茶師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師
野田知子