一覧

  • 薬膳とは
  • 薬膳キャンパスの活動
  • 講座情報
  • イベント情報
  • メディア情報 活動実績
  • お知らせ コラム

HOME > お知らせ・コラム一覧 > 【薬膳コラム】スポーツの日

お知らせ・コラム

<薬膳コラム>

2023年10月1日(日)

【薬膳コラム】スポーツの日

国際中医師、国際中医薬膳師、薬剤師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子です。

もうすぐスポーツの日、
今年は10月9日です。


1964年に東京オリンピックの開会式が
行われた10月10日を体育の日と定め、
2000年から移動祝日になり、
2020年、現在の名称に変わりました。


この日は、スポーツを楽しみ、
他者を尊重する精神を培うとともに、
健康で活力ある社会の実現を
願う国民の祝日です。



 新型コロナウイルス感染症の流行後、
久しぶりに会えた知人たちが
ジョギングやジムでのウエイトリフティング、
学生時代にしていたスポーツなどを始めていると、
話してくれました。



小さい頃から身体を動かすことが苦手で、
親からなまけものと言われていた私も最近、
早く目覚めた朝や残業のない日の夕方、
長良川沿いを歩くようになりました。



 江戸時代の儒学者である
貝原益軒によって書かれた「養生訓」には、

「身体は日々少しずつ動かすべきである。
長時間くつろいで坐っていてはいけない。
毎日食後に必ず庭や田畑のなかを数百歩、
しずかに歩きなさい。

雨の日は室内を何回もゆっくり歩きなさい。

このように、日々朝晩運動すれば、
鍼灸を用いなくても、飲食や気血は滞りなく、
病気にならない。

鍼灸をして熱さや痛みといった
身の苦しみをこらえるよりも、
このようにすれば病はなく、
安楽であろう。」とあります。



歩くという日々朝晩の運動で、
消化が促され、
気や血の巡りがよくなるといえましょう。
さらに発汗によって、
余分な水を身体の外に排出できます。


静か過ぎれば、気がふさがるけれども、
動き過ぎれば、疲れます。



静も動も長い時間続けるのはよくないとも、
83歳の益軒翁が記してらっしゃいます。
私にはウエイトリフティングはできません。
自身の程良さを見つけましょう。


 2023年10月1日

薬剤師、国際中医師、国際中医薬膳師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子