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お知らせ・コラム

<薬膳コラム>

2023年9月15日(金)

【薬膳コラム】白きくらげ

国際中医師、国際中医薬膳師、薬剤師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子です。

朝晩、涼しくなりました。
これから徐々に気温が下がり、
空気も一層乾燥してきます。


肺は五臓六腑のなかで
身体の一番高いところに位置し、
他の臓腑を傘のように覆っているため、
華蓋(かがい)と呼ばれています。


また、肺は脆くて寒熱に弱く、
邪に侵されやすいので、
嬌臓(きょうぞう)とも呼ばれています。


そして、肺は潤っている状態を
好む臓でもあります。



秋の乾燥した空気が邪となると、
肺が弱まり、のどの痛み、咳、
痰、鼻水などの症状が現れます。


肺の腑である大腸、肺から
栄養を受け取る皮膚も燥邪の影響を受けて、
便秘や肌荒れ、皮膚疾患などが
起きやすくなります。



肺を潤す食材はやまいも、かぼちゃ、
きくらげ、白きくらげ、いちじく、柿、
すだち、梨、りんご、アーモンド、
銀杏、落花生などが挙げられます。


そのなかで、白きくらげという
きのこは中国食材を扱うお店などで
乾物を購入できます。



白きくらげの働きはというと、
肺を潤し、咳を鎮めます。
身体に必要な水分である津液を生み出して、
体液を補充します。

胃を補う、腸を潤してお通じをよくします。
口の渇き、咳、肌の乾燥、便秘などが
気になるこれからの時季に
取り入れてはいかがでしょう。



白きくらげは中国では
食用菌(食用にするきのこ)の冠の誉れある、
貴重な営養滋補の佳品であり、
正気(病邪に対する抵抗力)を養い、
強壮する「良薬」とも伝えられてきました。

現代研究では含有する多糖成分が
免疫力を増強すると報告されています。


 2023年9月15日


薬剤師、国際中医師、国際中医薬膳師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子