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お知らせ・コラム

<薬膳コラム>

2023年7月15日(土)

【薬膳コラム】緑豆もやし

国際中医師、国際中医薬膳師、薬剤師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子です。

暑中お見舞い申し上げます。

毎日、蒸し暑い日が続いていますが、
健やかにお過ごしでしょうか。


暑邪による夏特有の不快な熱感、
口渇、汗の出過ぎなどの症状を緩和する解暑、
清暑、袪暑という働きをする食材があります。

タピオカ、いんげん豆、トマト、苦瓜、
ココナッツ、すいか、パイナップル、メロン、
レモン、緑豆、緑豆もやしなどがそうです。



緑豆にはあまりなじみがないかもしれません。
私も薬膳の勉強を始めて知り、
中華食材を扱うお店で購入し、
うるち米と一緒に炊いて豆ごはんに
したことがあります。

緑豆湯は砂糖を入れて煮た台湾の
暑気祓いのスイーツで、
程よく甘い緑豆ぜんざいのようなものでした。



比較的、手に入りにくい緑豆と
近い食能を持つのが、緑豆もやしです。


緑豆もやしの食味食性は寒甘、
帰経は心脾胃、暑熱の不快感を
取り払うだけでなく、
身体の余分な熱を冷ます、
体内の老廃物や毒素を取り除く、

お酒の毒の排出を促す、
身体に不必要な水分を排泄させる、
口やのどの渇きを癒す働きがあり、

熱毒やむくみ、口渇、二日酔い、
暑気あたりの時によいとされています。



カリウム、カルシウム、マグネシウム、
亜鉛、有害物質の分解や造血に関わる
モリブデンなどのミネラルや
アスパラギン酸を含みます。


物価の優等生として、
日頃より私たちの家計に
貢献してくれる緑豆もやしは、
薬膳から見てもできる子だと思いませんか。


コストが上昇するなか、
なおも安価なもやし生産者さんが
苦しんでいると伝え聞きます。
店頭からもやしが消えてしまわないよう、
ご考慮くださればと願います。 

 

【写真:緑豆】

【写真:緑豆湯】

 

  2023年7月15日

薬剤師、国際中医師、国際中医薬膳師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子