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<薬膳コラム>
2023年6月15日(木)
【薬膳コラム】枝豆
国際中医師、国際中医薬膳師、薬剤師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子です。
枝豆や 三寸とんで 口に入る 正岡子規
枝豆の美味しい季節になりました。
子どもの頃、田んぼのあぜ道に
枝豆が植えられていたのを、覚えています。
枝豆は大豆の未成熟なもので、
大豆と同様の成分を備え、
大豆にないβカロチンやビタミンC、
E、鉄分を含みます。
暑くて、湿度の高いこれからの時季では、
疲れやすくなったり、
余分な水分が身体にたまってむくんだり、
重だるく感じたり、
食べたものの消化吸収をつかさどる
脾というところが弱ってきたりなど、
さまざまな体調のトラブルが現れることがあります。
枝豆には気や血を補う、排泄をつかさどる腎を補って、
身体の余分な水分を排出し、便秘を解消する、
脾の機能を正常にする働きがあります。
さらに、枝豆はお酒を悪酔いさせない
解酒という特長を持っていて、
アルコール分解を促す酵素を
含有することもわかっています。
居酒屋の代表的なおつまみであり、
夏の定番ともいえるビールに枝豆の
チョイスは理にかなっていると思いませんか。
子どもだって好きなはずです、
さやから実を弾かせて口で受けるという、
ちょっと行儀の悪い食べ方も、
一度は経験しているのではないでしょうか。
2023年6月15日
薬剤師、国際中医師、国際中医薬膳師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子