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<薬膳レシピ>
2022年9月15日(木)
【薬膳レシピ】甘酒入り杏仁豆腐 ~温燥のふわとろデザート~
初秋の時期は温燥の頃です。
日中はまだ暑熱が残っていて、
暑い中にも乾燥の気が含まれてきています。
夏の疲れのダメージで体に必要な
水分が足りなくなっている状態で、
肌や髪のパサつきで感じる方も
いらっしゃるかと思われます。
秋の五臓の『肺』は乾燥に弱く、
潤いを好みます。
今月のテーマは、おうちで薬膳・杏仁豆腐ですので、
甜杏仁を使って甘酒と豆乳で作る、
温燥の頃にぴったりで美味しい
ふわとろデザートを紹介いたします。
甜杏仁は、肺、大腸を潤し咳、
喘息、便秘、肌荒れに良い効能があります。
甘酒は、生命エネルギー「気」を補い、
体に必要な水分「津液」を
生み出す働きがあります。
豆乳は、抵抗力を補い、
潤すことで乾燥状態を改善させます。
枸杞子は、陰液を補い、肺を潤します。
肺は皮膚と関連していますので、
肺を潤し、気血津液を補うことで
美肌に繋がります。
画像では杏仁豆腐を綺麗に見えるように
枸杞子を少しにしていますが、
薬膳として10粒は添えてください。
美容にも良い、温燥のふわとろデザート
甘酒入り杏仁豆腐をおうちで楽しんでください。
潤肺、補気、生津
【材料2~3人分】
甜杏仁粉 15g
甘酒 200ml
豆乳 150ml
砂糖 大さじ1半
ゼラチン 4g
水 50ml
*甜杏仁粉は通販ショップで購入できます、
出来るだけ無添加の物ををお買い求めください。
『枸杞子のシロップ煮』 作りやすい分量です
枸杞子 50g
氷砂糖 50g
水 200ml
レモン汁 適量
【作り方】
①鍋に豆乳、甜杏仁粉、砂糖を入れ火にかけ、
よく混ぜる。沸騰させないように
弱火で5分程煮詰める。
火を止め甘酒を入れ混ぜ合わせる。
②、耐熱容器に水50ml、
ゼラチンを入れよく混ぜて
電子レンジで20秒ぐらい加熱する。
この際電子レンジにもよりますが、
沸騰させないように見ながら加熱する。
③ゼラチンを鍋に入れ混ぜ合わせたら、
器にいれて冷蔵庫で冷やす。
『枸杞子のシロップ煮』
①枸杞子は、さっと水で洗う。
鍋に水、氷砂糖を入れ火にかけて溶かし、
枸杞子を入れて10分程煮詰めレモン汁を加える。
酸味はお好みで。
*枸杞子は眼精疲労にも良いので、
ヨーグルトや紅茶に入れて美味しく召し上がってください。
食材 | 性味 | 帰経 | 効能 |
甜杏仁 | 平/甘 | 肺大腸 | 潤肺、止咳、潤腸、通便 |
甘酒 | 温/甘辛 | 脾胃肺 | 補気、調中、生津、活血、温経、通便 |
枸杞子 | 平/甘 | 肝腎肺 | 滋補肝腎、明目、潤肺 |
豆乳 | 平/甘 | 肺胃 | 補虚損、清熱、化痰、利咽、潤燥、健脾 |
薬膳食典 食物性味表 第2版
レシピ担当:栄養士、国際中医薬膳師、中医薬膳茶師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師
野田知子