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<薬膳レシピ>
2022年8月15日(月)
【薬膳レシピ】玄米お粥~夏の疲れを癒す薬膳~
今月は、伊東千鶴子先生のコラムに添って、
夏の疲れで弱った脾を補って
身体を立て直すための薬膳を紹介します。
玄米お粥がメインなのですが、
4つの薬膳副菜も考えました。
プラスすることでより脾の働きを助けます。
お粥の合うおかずで、常備食になったり、
後は簡単に出来るものです。
脾が弱ると食欲不振にもなりがちですので、
味変を楽しんで食欲も増していただければと思います。
《玄米お粥》
玄米は炒ってお粥にすることで
生命エネルギーが強化され疲労回復し、
消化器官の働きをよくして水分代謝も促します。
【薬膳副菜】
《牛肉のしぐれ煮》
牛肉は、気力、体力、栄養を補い、
消化器官の働きを助けます。
《紫蘇の味噌佃煮》
紫蘇と味噌は、冷えて弱っている
消化器官を温め、消化機能を促します。
《手作り湯葉》
湯葉は、胸やけやストレス、
ダラダラした汗を止める効能があります。
《トマトと昆布の佃煮あえ》
トマトは汗で消耗した体に必要な水分を補い、
水分代謝を促し、食欲不振によいです。
昆布は、体に溜まった余分な水分を排出させます。
健脾利湿、補気
【材料】
玄米お粥 (作りやすい分量)
玄米 1カップ
塩 適量
水 1800ml
牛肉のしぐれ煮(常備食になります)
牛肉 150g
生姜 15g
醤油 大さじ2
みりん 大さじ1.5
酒 大さじ1.5
砂糖 大さじ1.5
紫蘇の味噌佃煮(常備食になります)
青紫蘇 20枚
味噌 大さじ2
ごま油 大さじ1
みりん 大さじ1
砂糖 小さじ3
酒 大さじ1
すりごま 大さじ2
手作り湯葉(2人分)
豆乳 200ml
醤油、ラー油 適量
トマトと昆布の佃煮和え(2人分)
ミニトマト 10個
昆布の佃煮 30g
【作り方】
玄米お粥
①玄米は洗って水に30分浸ける。
その後ざるに上げて水を切り、フライパンで中火で乾煎りする。
②ポップコーンのようにはじけてくるまで、
時間にすると15~20分乾煎りして、
1800mlの水を入れた鍋に玄米を加えて強火で煮て、
沸騰したら弱火にして30分煮る。
牛肉のしぐれ煮
①鍋に調味料と千切りにした生姜を入れ中火にかけ、
沸いてきたら牛肉を加える。
箸で肉をほぐしながら10分程煮て、
鍋の底に煮汁が少しになったら火を止める。
紫蘇の味噌佃煮
①青紫蘇は、洗って水けを取って千切りにする。
鍋に調味料を入れて火にかけてグツグツしてきたら、
青紫蘇を入れてしんなりしたら火をとめる。
手作り湯葉
①小さめのフライパンに豆乳を入れて
中火で膜ができるまで加熱します。
厚みが出ててきたら、引き上げて、
豆乳が無くなるまで繰り返す。
醤油にラー油をたらして召し上がってください。
トマトと昆布の佃煮和え
①プチトマトは洗って半分に切り、
昆布の佃煮とあえてる。
食材 | 性味 | 帰経 | 効能 |
玄米 | 平/甘 | 脾胃肝腎 | 補気、健脾、利水、安神、補肝腎、化痰 |
牛肉 | 平/甘 | 脾胃 | 補気、補血、健脾、益胃、強筋骨 |
青紫蘇 | 温/辛 | 肺脾 | 解表、散寒、行気、寛中、補中、解毒、安胎 |
味噌 | 平/鹹 | 脾胃心腎 | 補中、益気、健脾、解毒 |
豆乳 | 平/甘 | 肺胃 | 補虚損、清熱、化痰、利咽、潤燥、健脾 |
トマト | 微寒/甘酸 | 肝脾胃 | 生津、止渇、健胃、消食、清熱、解暑、平肝、利尿 |
昆布 | 寒/鹹 | 肝胃腎 | 清熱、利水、化痰、軟堅、抗がん、止血 |
薬膳食典 食物性味表 第2版
レシピ担当:栄養士、国際中医薬膳師、中医薬膳茶師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師
野田知子