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<薬膳レシピ>
2022年6月15日(水)
【薬膳レシピ】はと麦入り鮭の混ぜご飯 えごまの葉の醤油漬け添え~脾の養生~
梅雨入りして湿度が高くなりました。
梅雨のじめじめや湿に影響され負担が
かかりやすい五臓は、『脾』です。
『脾』が不調になりますと、倦怠感、むくみ、
食欲不振の症状が出やすくなりますので、
この時期は、『脾』の養生が大事になります。
今月のテーマのはと麦を使って、
はと麦入り鮭の混ぜご飯
えごまの葉の醤油漬け添えを紹介します。
湿は、『脾』の動きや、働きを阻害しますので、
はと麦で体に溜まった余分な水分を排出させます。
米と鮭、枝豆は、『脾』の働きである
消化器系を良くし、生命エネルギーを補います。
紫蘇よりも抗酸化力の強いえごまの葉は、
滞りがちな『脾』の動きである脾気の巡りを促します。
食欲をそそる一品です。混ぜご飯をえごまの葉の醤油漬けで
巻いてお召し上がりください。
『脾』の養生として、よく噛んで食することが大切です。
健脾利湿
【材料】2合分
米 2合
はと麦 45g
鮭(甘塩) 1切れ
枝豆(さや付き) 50g
昆布だし
《えごまの葉の醤油漬け》
えごまの葉 10枚
醤油 25ml
みりん 大さじ1
ごま油 大さじ1
コチュジャン 小さじ1
白ごま 大さじ1
【作り方】
①はと麦は2時間以上水に浸ける。
水分量はすこし多めで、昆布だしで炊く。
②鮭は焼いてほぐしておく。枝豆は塩ゆでしてさやから剥いておく。
③炊きあがった①に②を混ぜ合わせる。
④えごまの葉は、洗って水をふき取り、調味料と合わせておく。
冷蔵庫に2時間ぐらいで食べれますが、
日にちを置くとより美味しく保存食にもなります。
食材 | 性味 | 帰経 | 効能 |
はと麦 | 涼/甘淡 | 脾胃肺 | 利水、滲湿、健脾、止瀉、清熱、排膿 |
米 | 平/甘 | 脾胃肺 | 補中、益気、健脾、和胃、止瀉 |
鮭 | 温/甘 | 脾肺 | 温中、益気、健脾、利水、止咳、活血 |
枝豆 | 平/甘 | 脾胃腎 | 健脾、補気、養血、益腎、袪湿、解酒 |
えごまの葉 | 温/辛 | 肺脾 | 散寒、理気、調中、養血、消食、解毒 |
薬膳食典 食物性味表 第2版
レシピ担当:栄養士、国際中医薬膳師、中医薬膳茶師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師
野田知子