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<薬膳コラム>
2022年5月15日(日)
【薬膳コラム】金針菜
国際中医師、国際中医薬膳師、薬剤師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子です。
新年度が始まって1カ月が過ぎました。
新しい環境で頑張っている方が
大勢いらっしゃるでしょう。
環境の変化、人間関係、長きにわたる
新型コロナウイルス感染症の流行と制限、
天候や騒音、寝不足など、日々の生活のなかで
避けられない出来事をストレスと
受け止めてしまう場合もあるかと思います。
それらにより、自身の気の流れが悪くなり、
時には、いらいらして怒りっぽくなる、
気が上にあがってのぼせることもあるでしょう。
さて、皆様は金針菜(きんしんさい)を
使われたことがございますか。
金針菜はホンカンゾウの花のつぼみを
乾燥させたものがあり、水でもどして調理します。
輸入食材や薬膳の材料を取り扱うお店で購入できます。
以下、金針菜の働きを挙げていきます。
気鬱の症状を改善します。
身体の熱を冷まし、血にある熱を清します。
身体の余分な水や身体に溜まった老廃物を排出します。
全身を栄養、滋潤し、精神活動を支える血を補います。
母乳の出を良くします。
金針菜は睡眠をコントロールするメラトニンに
類似した成分やトリプトファンを含有し、
その花粉にはビタミンやミネラルが詰まっていて、
鉄分、カルシウムが豊富です。
ストレスによるいらいらのある方やのぼせる方は、
金針菜を召し上がってはいかがでしょうか。
気分転換のきっかけになるといいですね。
2022年5月15日
薬剤師、国際中医師、国際中医薬膳師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子