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<薬膳コラム>
2021年11月1日(月)
【薬膳コラム】髪を保つには
国際中医師、国際中医薬膳師、薬剤師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子です。
白髪、薄毛、抜け毛など、髪の毛にまつわる悩みは
男女問わずあるかと思います。
中医学では「髪は腎の華(はな)」、
「髪は血の余り」と呼ばれています。
腎に蓄えられる精、そして血(けつ、血液)には、
精は血を生み出し、血は精へ変わるという関係性があり、
精血同源ともいいます。その精と血によって髪の毛が養われます。
腎が蓄える精は両親から受け継いだ先天の精と
飲食物を摂って脾胃が生成する後天の精があり、
先天の精は後天の精により補充されながら成長し、
身体の成長や発育、生殖において生理的な働きを発揮します。
髪の毛の成長や衰退、艶やパサつきは
精や血の状態に深く関わっています。
加齢とともに髪の毛が白くなったり、
抜けてしまったりするのは精気の衰退によるものですが、
お年を召しているのに、白髪が目立たなかったり、
髪がふさふさであったりという方もいます。
見た目の若々しさは身体の中で作られ、
外にあふれ出るものです。精気が充実していたら、
衰弱や老化の速度を遅くなるはずです。
腎中の精気を補う食物には、黒米、山芋、黒豆、
カリフラワー、キャベツ、にら、栗、胡桃、
黒胡麻、海老、鶏肉、豚肉などがあります。
まだ、若いうちからの白髪や脱毛、髪のパサつきは、
元々精気が乏しい、血が不足している(血虚)、
血の巡りが悪いなどが原因にあるかと思われます。
上記の食物に加えて、血を補う人参、ほうれんそう、
いわし、鮭、さば、にしん、牛肉、レバー、
鶏卵など、血の巡りを良くするたまねぎ、
パセリ、醸造酢などを取り入れましょう。
2021年11月1日
国際中医師、国際中医薬膳師、薬剤師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子