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お知らせ・コラム

<薬膳コラム>

2021年10月15日(金)

【薬膳コラム】きのこの秋

薬剤師、国際中医師、国際中医薬膳師
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子です。


きのこ類はえのきだけ、しいたけ、しめじ、
なめこ、平茸、舞茸など、数多く栽培されていて、
一年を通して美味しく食しています。


秋になると、産地直売所で天然のなめこや
自分では採れないきのこが手に入ることがあります。
それらの形や風味は栽培物とは異なり、
自然の恵みと採取してくださった方に
感謝しながらいただいています。



どのきのこにも共有して言えるのは、
低カロリーで、食物繊維が豊富なことです。
食物繊維はお通じをよくして、腸内環境を整えます。




肺や肺と密接な関係のある大腸、鼻、皮膚は
秋の燥邪の影響を受けやすく、鼻や口、
のどの乾き、のどのいがらっぽさ、皮膚のかさつき、
肌荒れ、皮膚疾患、便秘などが起こります。
大腸の働きを整えると、肺を助け、美肌にもつながります。




では、それぞれのきのこの薬膳的特徴を挙げていきます。
えのきだけは水分代謝の失調により生じた痰を取り去り、
体内に蓄積する老廃物や病邪を取り除き、便通を改善します。

エリンギは陰液を補い、から咳や声がれ、
足腰のだるさによいとされています。

しいたけは気を補います。しめじは気と血を補い、便通を改善します。

なめこは気を益し、痰を取り去り、腎を補います。

平茸は五臓を補い、気を益し、消化吸収をつかさどる脾を健やかにし、
めまい、ふらつき、けいれん、ひきつり、
手足のふるえなどを鎮め、寒さを追い払い、
筋肉の動きを伸びやかにします。

舞茸は五臓を補い、気を益し、便通を改善します。

まつたけは筋肉の動きを伸びやかに、経絡の流れを活発にし、
気の巡りをよくし、痰や湿を取り除きます。

 


食欲の秋、味覚の秋、収穫の秋、
おうちごはんを楽しみ、健やかに過ごしましょう。



 2021年10月15日
薬剤師、国際中医師、国際中医薬膳師
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子