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お知らせ・コラム

<薬膳コラム>

2021年10月1日(金)

目は口ほどに物を言う

薬剤師、国際中医師、国際中医薬膳師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子です。

新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、
マスク着用が習慣となりました。口元が見えず、
相手の表情もわかりにくいなか、
より良いコミュニケーションを取る上で、
重要なのが目です。


長い間、外出自粛を余儀なくされ、
おうちでの余暇にテレビや動画などを見たり、
以前はどこかの会場に行って
参加していた会議やセミナーが
リモートに切り替わったりして、


今まで以上にパソコンやスマートフォンに
向き合う時間が増えたことにより、
目を酷使し、疲れさせています。

 

中医学では目は肝の竅(あな)、心の使であり、
五臓六腑の精気は目に注がれるといわれ、
心身の健康のバロメーターでもあります。

特に目と肝は深いつながりがあり、
肝の働きが弱ってくると、目の不調が現れます。


例えば、肝の血が不足すると、
目がはっきり見えなかったり、夜盲症になったり、
目が乾いたりします。
肝の経絡に不要な水分や熱が溜まると目やにが増えたり、
涙目になったり、風熱に犯されると目が赤くなったり、
かゆかったり、痛かったりします。


薬膳には明目(めいもく)といって、
眼精疲労、涙目、目の充血、視力低下などの
症状を改善する働きのある食物があります。


黒米、菊花、人参、ブルーベリー、プルーン、
いわし、かたくちいわし、しじみ、レバーなどです。
さらに肝の血を補って目を滋養する黒豆、きくらげ、
ほうれんそう、黒胡麻、松の実、赤貝、あさり、
いか、さば、たこ、ひじき、まぐろ、
鶏卵などを加えると、さらによいと思われます。


これらの食物を摂りいれ、生き生きとした目元を保ちましょう。


2021年10月1日


薬剤師、国際中医師、国際中医薬膳師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子