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<薬膳レシピ>
2021年7月15日(木)
【薬膳レシピ】キュウリのポタージュスープ~真夏の薬膳~
夏本番の時期ですね。気温が高く、湿度もあるので汗をかいても、
肌がじっとりとしてすっきりしません。
汗をかき過ぎると、汗と共にエネルギー(気)や、
体に必要な水分(津液)まで放出し夏バテになりやすいです。
疲労感や食欲不振になりがちです。
今月のテーマのキュウリは夏野菜の代表で、
体にこもった暑気を冷まし、汗で放出された水分を補い、
湿気で悪くなった水分代謝を促してくれます。
キュウリを使って、夏本番にピッタリの
キュウリの冷製ポタージュスープはいかがでしょうか。
レモンは暑気の不快感を取り払います。
豆乳は、体に必要な水分を補え、玉ねぎはこの時期弱りがちな
胃の働きを調整し、スパイスのカルダモンは
冷製スープの冷やし過ぎを抑えて消化不良によいです。
スープに浮かべたレモンをスプーンで押さえ
果汁を出しながら召し上がってください。
爽やかな酸味とスパイシーなカルダモンで、
暑くてジメジメした気分をスッキリさせてくれます。
エキゾチックな雰囲気もある
キュウリの冷製ポタージュスープを、
夏の定番メニューの仲間入りにしていただければ幸いです。
清熱解暑、生津
【材料】2人分
キュウリ 2本
レモン 15g(厚めのスライス)
豆乳 200ml
玉ねぎ 100g
カルダモン
濃い目の昆布だし 200ml
オリーブオイル 大さじ1
塩コショウ
【作り方】
① 玉ねぎはスライスします。キュウリは仕上がりの
グリーンの色がきれいになるので、
皮をむかないでスライスしてください。
② オリーブオイルで玉ねぎを炒めて透明になったら、
キュウリを入れ昆布だしも加えます。
この時煮過ぎますと、キュウリの風味が抜けてしまうので、
火が通る程度にサッとにてください。
③ 火を止め荒熱が取れましたらミキサーにかけて
なめらかにして豆乳でのばして
塩、コショウで味を整えて冷蔵庫で冷やしてください。
④ 召し上がるときに厚めにスライスしたレモンを浮かべ、
すりつぶしたカルダモンをちらしてください。
カルダモンはパウダーでもよいです。
【食材】 | 【食性】 | 【帰経】 | 【効能】 |
キュウリ | 寒/甘 | 胃小腸 | 清熱、生津、止渇、利水、解毒 |
レモン | 平/酸 | 肺胃 | 生津、止渇、清熱、解暑、安胎、化痰 |
豆乳 | 平/甘 | 肺脾胃大腸 | 補虚損、生津、清肺、化痰、通淋、通乳 |
カルダモン | 温/辛 | 肺脾胃 | 化湿、行気、温中、止嘔、開胃、消食 |
レシピ担当:栄養士、国際中医薬膳師、
薬膳茶師、紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師
野田知子