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<薬膳コラム>
2021年4月15日(木)
【薬膳レシピ】鯛のグリル チャービルと春キャベツのソース
春風が舞い上がるように気温も
めまぐるしく変化しながら暖かくなってきました。
自然界の変化とともに、新年度もスタートされ
新しい環境に移る方も多く4月は変化の多い時期です。
長引くコロナ禍もあり、様々な変化に
体や精神が付いて行けずストレスを感じやすくなります。
春の五臓『肝』は、ストレスの影響を最も受けやすく、
『肝』の機能が乱れると気血の流れが悪くなり、
消化機能が落ちます。
胸や脇の張ったような痛み、胸苦しさ、
ため息、イライラ、食欲不振の症状になりがちです。
ストレスで負担がかかりやすい消化器官の良くする鯛と、
春の時期に合わせた巡りを良くするチャービルを使って、
鯛のグリル チャービルと春キャベツのソースを紹介します。
キャベツは、胃を健やかにし、消化不良、筋力の衰えによいです。
キャベツの機能性分キャベジンは胃薬でも使われています。
ソースでは、柔らかく甘味があってうまみ成分の
グルタミン酸を含む春キャベツを使います。
健脾、疏肝理気
【材料】2人分
鯛 2切れ
春キャベツ 2~3枚
チャービル 適量
オリーブオイル 大さじ3
にんにく 1片
赤とうがらし 1/2本
アンチョビ 1~2枚(刻んでおきます)
キャベツの茹で汁 大さじ2~3
塩 ひとつかみ
バター 20g
【作り方】
① 鯛は皮に切り目を入れ、塩コショウして少し時間を置いてから、
小麦粉を薄くまぶしておく
② フライパンにサラダ油を大さじ1~2を中火で熱し、
鯛の皮の方から焼く。皮の方はしっかり焼き、
反対側は余熱で焼き過ぎないようにする③ キャベツは太めの細切りにして、塩ゆでしざるにあげる
ゆで汁は取っておく
④ フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れ
火にかけキツネ色になったら取り出す
赤とうがらし、アンチョビ加えて炒める
ゆで汁、キャベツ、塩、バターを加えて炒め合わせる
⑤ 器にキャベツのソースを敷き、鯛をのせてチャービルをちらす
【食材】 | 【性味】 | 【帰経】 | 【効能】 |
鯛 | 微温/甘 | 脾胃腎 | 健脾、益精、補腎、利水、消腫、通乳 |
キャベツ | 平/甘 | 肝胃腎 | 健胃、利五臓、化湿、補腎、強筋骨、通路 |
チャービル | 温/甘 | 肝脾 | 疏肝、理気、消食、養血 |
薬膳食典 食物性味表
レシピ担当:栄養士、国際中医薬膳師、
薬膳茶師、紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師
野田知子