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お知らせ・コラム

<薬膳コラム>

2021年2月1日(月)

健やかに春を迎える準備

薬剤師、国際中医師、国際中医薬膳師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師の伊東千鶴子です。


2月3日の立春を過ぎると、
暦の上では春となります。

冬から春へと季節が変わるこの時期は
陰気が減り、陽気が増える陰消陽長(いんしょうようちょう)の時で、
これから気温が徐々に上昇し、暖かくなってきます。


春は万物が生長し発育する季節です。
植物は芽生え、動物は活発に動き始めます。


中医学には自然界で起こる様々な事象は
人体にも起こりうるという考え方があり、
これを天人合一(てんじんごういつ)といいます。

それに従って、季節や気候の変化により、
私たちの心身にどのような変化が起きやすいかを考慮し、
病気になる前に予防していくと、健康でいられます。



春は暖かくなるにつれて、
皮膚表面の腠理(そうり/肌のきめ)が緩み始めます。


人体がめまぐるしい気温の変化に対応できないと、
そこから外邪が侵入してしまいます。


万物が活動的になり、細菌やウイルスなどの感染症も多くなるでしょう。
私たちの正気(せいき)が強ければ、
邪気に犯されるのを防ぐことができます。


十分な休息や睡眠、栄養のある食事をとって正気を満たし、
マスク着用や手洗いなどの生活習慣を続けましょう。



春の陽気とともに体内の陽気も高まってきて、
春の季節の影響により肝の機能が活発になります。


春の始めに陰液(血や津液)が不足していると、
肝気が上がりやすく、めまい、高血圧、不眠、
いらいら、怒りっぽいなどの症状が現れます。


血を補うきくらげ、よもぎ、赤貝、あさり、
さば、たら、なまこ、にしん、ひじき、まぐろ、
牛肉、レバー(牛、鶏、豚)など、


陰液を補う黒米、山芋、黒豆、エリンギ、白きくらげ、人参、
ほうれんそう、黒胡麻、いか、牡蠣、帆立貝、干し貝柱、ぶり、
うずら卵、豚肉、鶏卵、チーズ、ヨーグルトなどを取り入れ、
健やかに春を過ごす準備をしましょう。


 2021年2月1日

薬剤師、国際中医師、国際中医薬膳師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子