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<薬膳コラム>
2021年1月15日(金)
【薬膳コラム】ブロッコリー
薬剤師、国際中医師、国際中医薬膳師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師の伊東千鶴子です。
ブロッコリーは地中海周辺地域で
品種改良されて生まれました。
キャベツやカリフラワーも同じ仲間です。
16世紀頃からイタリアやフランスで栽培され、
日本に入ってきたのは明治時代、
よく食卓に上るようになったのは
1970年代以降と伝え聞いています。
ブロッコリーの和名はミドリハナヤサイ、
メハナヤサイ、中国名は西蘭花、
株の中央にできる花蕾(からい)という
花のつぼみのかたまりを食用とします。
茎も小さく切れば、美味しく食べられます。
つぼみのなかには開花に必要な栄養素が含まれていて、
βカロチンやビタミンB1、B2、ビタミンC、
カリウムなども豊富です。
近年はブロッコリーが有する
ビタミンやファイトケミカル(植物由来の有用成分)などを
少量で有効に摂取できるようにと進歩を遂げた
スプラウト(発芽野菜、新芽野菜)が注目されています。
ブロッコリーは補五臓といって肝、心、脾、肺、腎の
五臓を補って、身体を丈夫に元気にする働きがあり、
疲労を回復させます。五臓のなかでは特に、
寒い冬の影響を受けやすい腎と
年末年始の暴飲暴食で弱った脾を補います。
また、品種改良によって派生した
キャベツは五臓を整え、胃を健やかにして
消化不良や胃痛を解消し、腎を補い、筋力の衰えを改善し、
カリフラワーは脾胃の機能を正常にし、
腎を補い、筋肉や骨を強くします。
ブロッコリーや冬キャベツ、カリフラワーも旬は今です。
生命力の元である腎を補う食材を
大いに取り入れて、若々しく過ごしましょう。
2021年1月15日
薬剤師、国際中医師、国際中医薬膳師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子