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お知らせ・コラム

<薬膳レシピ>

2020年6月15日(月)

【薬膳レシピ】インゲン豆の肉巻きマンゴーソース~脾気の滋養~

自粛が緩み、街が少し活気づいてきました。
 

新しい生活様式を継続していきながら、
感染が広がらないように心がけていきたいですね。
 
 
こうしたなかで咲き始めた紫陽花が、
季節を感じさせて心を和ませてくれています。
 

梅雨時期は湿度が高く、湿度を嫌い、
影響される五臓は『脾』です。
 
 
『脾』は胃と小腸で消化されてできた
栄養分を気血津液に変化させ、全身に送る働きがあります。
『脾』の機能が低下すると、全身の気血が不足して疲労減退、
食欲不振につながります。
また、『脾』は水分を運ぶ役割もあるので不調になると、
むくみやすくなります。
 
 

これらを考慮して、今月はインゲン豆を使って、
脾気の滋養を中心に考えました。
インゲン豆の肉巻きマンゴーソースです。
牛肉、インゲン豆、人参は脾気を滋養します。
 
 
 
マンゴー、付け合わせのとうもろこしは胃の気を補い、
利尿作用があり、体に溜まった湿をとります。
脾が弱ると気分も沈みがちになりますので、
心安らかにストレスをためないように
過ごしてください。
 
 
 
健脾利湿
 
【食材・2人分】
牛肉         200g
インゲン豆      40g
人参         30g     
マンゴー(缶詰)   60g
りんご酢        小さじ2
薄口醤油       小さじ1

トウモロコシ      1/2本
塩コショウ 

【作り方】
①インゲン豆は、筋を取って、人参はインゲン豆の長さに
 合わせて拍子切りにして湯がきます。
 
②牛肉は広げて塩コショウし、インゲン豆と人参を巻きます。
 巻き終えてから少し小麦粉を振ってください。
 
③フライパンで肉巻きを焼いてください。
 
④肉巻きを焼いたフライパンに、ピューレにしたマンゴー、
 薄口醤油を入れ少し煮詰め、最後にりんご酢
(お好みの酢でもokです)を入れソースにします。
 
⑤お皿に切り分けた肉巻きとマンゴーソースをかけて、
 蒸したトウモロコシを添えてください。

*画像では、わかりやすくみせるように
 別の器にマンゴーソースを入れてみました。
 甘酸っぱくて、お肉に合うソースです。

 

【食材】 【性味】 【帰経】 【効能】
牛肉  平/甘  脾胃  補気、健脾、補血、強筋骨
インゲン豆 平/甘 脾胃 健脾、和胃、袪湿、解暑
人参 平/甘 肺脾肝 健脾、消食、滋陰、補血、明目
マンゴー 涼/甘酸 肺胃 益胃、生津、止渇、止嘔、利水
トウモロコシ 平/甘 大腸胃 和胃、調中、利水、消腫、排石
薬膳食典  食物性味表
 
レシピ担当:栄養士、国際中医薬膳師、
中医薬膳茶師、紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師
野田 知子