2020年2月15日（土）

【薬膳レシピ】　台湾煮卵（茶葉蛋）～スパイスを使って春のはじめの養生～

台湾名物の茶葉蛋をご存知でしょうか？
茶葉蛋とはお茶にスパイスを入れた煮卵で台湾のソウルフードです。

今月はスパイスがテーマです。寒さを散らす桂皮（シナモン）、
胃の冷え丁香（グローブ）、気の巡りを良くする大茴香（八角）を
使い香り豊かな煮卵を紹介いたします。

立春を過ぎてもまだまだ外は寒いのですが、春は始まっています。

春のはじめの体は陰液が足りない状態で、
肝の気が上昇しやすくなります。
滋養し、この時期はイライラ感がでやすく
精神を穏やかにすることが必要です。

卵、枸杞子、黒キクラゲで陰液を補います。
煮汁の烏龍茶は、消化を助け精神を安定させます。

そして、肝気の流れを正常にする
緑鮮やかなクレソンを添えて仕上げます。

滋陰養血、温補、散寒止痛
　

【材料】

卵　　　　　　　　　５個
烏龍茶　　　　　　300ｃｃ（茶葉もつかいます）
桂皮　　　　　　　適量
丁香　　　　　　　　適量
大茴香　　　　　　１～２個
枸杞子　　　　　　適量
醤油　　　　　　　大さじ3
みりん　　　　　　大さじ2
砂糖　　　　　　　大さじ1
オイスターソース　大さじ1

黒キクラゲ　　　　適量
クレソン　　　　　　適量

【作り方】

①　卵はゆで卵にし殻をむいておきます。

②　烏龍茶を300ｃｃ作り茶葉ごと鍋に移し、
　　調味料すべてとスパイスも入れひにかけて、
　　沸いてきたらゆで卵を入れて1～2分煮て
　　色が付いたら火を止め冷ましてから、
　　ジップロックに汁ごと入れ半日、ないしひと晩浸けます。

③　黒キクラゲは戻して、煮汁で少し煮ます。
　　スパイシーで美味しい煮汁です。
　　クレソンは最後に添えて下さい。

　薬膳食典　　　食物性味表

レシピ担当：栄養士、国際中医薬膳師、
　　　　　　中医薬膳茶師、紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師
　　　　　　野田知子