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お知らせ・コラム

<薬膳コラム>

2020年2月1日(土)

【薬膳コラム】健康と食に関わる通説

薬剤師、国際中医師、国際中医薬膳師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師の伊東千鶴子です。


今回は巷で広く伝わっている食養生についてお話したいと思います。

「血圧が高く、お医者様にも塩分は控えるように言われている。」
塩の摂りすぎは血圧を上昇させます。塩のような鹹味は精気を蓄え、
生長、生殖に深い関わりを持つ腎の働きを補う、人体に必要なものですが、
過度に鹹味(かんみ・しおからい味)のものを摂ると、
五行における心、心が栄養を補給する血脈(血管)を傷めます。


塩を摂るなら、精製された塩化ナトリウム単味のものでなく、
にがりの入ったものを選びましょう。にがりの苦味が心や血脈を守り、
鹹味による心や血脈の損傷を回避してくれます。


鹹味のものには醤油、味噌、いか、昆布、もずく、わかめなどがあります。
良質の塩、そして醤油、味噌を適度に摂ることを心掛けてください。


練り物などの加工食品やだし風調味料は意外と塩分を多く含んでいます。
それらを利用する時には気をつけましょう。



「健康のため、水を一日○リットル飲んでいる。」

運動や作業中、発熱時、暑い環境などでは、こまめな水分摂取は大切です。
身体の水分は皮膚や呼吸、大小便から排出されます。
水の摂りすぎは排泄をつかさどる腎に負担をかけ、頻尿や乏尿、
むくみの原因になり、脾胃の消化吸収や気血津液を生み出す機能も損なわれて、
様々な体調不良が起こります。米飯、一汁三菜の和食なら食事から摂取する水分量は多く、
のどが渇いていないのに、飲みたくもないのに、やたらと水を飲む習慣はやめましょう。


「香辛料は刺激物なので身体に悪い、とらない方がよい。」

さて、これはいかがでしょうか?2月15日のコラムに続きます。



2020年2月1日
薬剤師、国際中医師、国際中医薬膳師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子