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お知らせ・コラム

<薬膳レシピ>

2020年1月15日(水)

【薬膳コラム】冬の冷え症を解消しましょう

薬剤師、国際中医師、国際中医薬膳師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師の伊東千鶴子です。


冷え症は寒がりで、おなか、手足、腰など身体に冷感があり、
時に痛みを伴い、温めると楽になります。
体内の陽気が不足して、身体を温める機能が低下する
陽虚が最も大きな原因ですが、血が不足する血虚や気の流れ
が停滞する気滞によって起こる血瘀(けつお/血の巡りが悪くなる)に
起因するものも多く、それらが合わさって現れることもあります。


生まれつきの体質、大病や病気の長期化、飲食や過労、
加齢などが原因で、季節を問わず、陽虚による冷えの症状は現れます。
寒い冬になると著しく、腎陽虚によりめまい、むくみ、下痢、
お小水が透明で近い、足腰が冷えて痛むなどの症状が起こりやすくなります。


冷え症がみられる時の食事には身体を温める温熱性の食物を選び、
調理方法としてはスープ、粥、蒸し物、煮物、揚げ物が好ましく、
薬味やスパイスを加えると一層、身体が温まります。
身体を冷やす寒涼性の食物は熱を加えて調理すると、
冷やす作用がいくらか緩和されます。冷たい食べ物や飲み物、
生野菜や果物を冷やした状態で食べるなど、
身体を冷やすような食べ方は控えましょう。


 陽を補い臓腑を温める、寒邪を散らし冷えの症状を解消する食物は
からしな、にら、海老、シナモンなどです。
陽虚は気の不足が長期化あるいは進行したものなので、
気を補う食物も必要です。益気、補気の食物は数多くあり、
普段からいただくうるち米もそのひとつで、
身体を温める温性のものは餅米、かぼちゃ、鮭、
ぶり、鶏肉、羊肉などが挙げられます。



2020年1月15日
国際中医師、国際中医薬膳師、薬剤師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子