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<薬膳レシピ>
2019年12月15日(日)
【薬膳レシピ】薬膳お節料理~延年益寿薬膳~
早いもので、今年も暮れようとしています。
冬至が近づいていますので、昼が短く夜が長いのでより寒さが感じられます。
寒さにより、気血の運行や代謝が滞り、神経痛、腰痛、筋肉のこわばり、
脳血菅障害、高血圧の症状が出やすくなります。
また、皮膚の乾燥でひび割れが起きやすく、
冬の臓『腎』の機能が低下しやすくなります。
『腎』は生命の源となる精を貯蔵し、成長、発育、
生殖、老化に深く関わっているので、
冷やさないように守ることが老化防止に大切です。
先日、伊東千鶴子講師をお呼びして開催しました講座で、
お屠蘇の謂れ延年益寿のお話をされました。コラムに書かれています。
神様へのお供え料理が民衆に広がったお正月のお節料理も、
五穀豊穣、家内安全、健康、子孫繁栄の祈りを込めた料理です。
薬膳の分類で、延年益寿薬膳がありまして、健康増進、病気予防の薬膳です。
延年益寿薬膳のお節料理として考えて作りました。
黒豆の含め煮
数の子のわさび漬け
田作り
鴨ロースト
れんこんの炒め煮
栗きんとん
出汁巻き卵
昆布の八角煮
なます
煮〆
長芋の梅おかか和え
ほうれん草の胡桃味噌和え
赤飯
白味噌の雑煮
全体で薬膳として考えております。
薬膳レシピとしましては、簡単で、前もって作れる
数の子のわさび漬けを紹介します。消化器官を温めて、
エネルギーの源となる気を補います。
豪華でお酒の肴にもあいます。
【材料】
数の子 250g
酒粕 250~300g
甘酒(米糀) 200cc
みりん 適量
生わさび 1本
【作り方】
①数の子を塩出しします。塩出しはし過ぎないように。
②わさびはせん切りします。
③酒粕は少し電子レンジでチンして柔らかくします。
甘酒、みりんと混ぜて数の子、わさびを入れて漬けます。
1週間前ぐらいに作って冷蔵庫で保存して下さい。
甘酒もみりんも適量です。お好みの味で。
食材 | 性味 | 帰経 | 効能 |
数の子 |
温/甘 | 脾 | 温中、補気、補血、活血 |
酒粕 | 温/甘辛 | 脾 | 補気、温中、活血、潤膚 |
甘酒 | 温/甘辛 | 脾胃肺 | 補気、調中、生津活血、温経、通便 |
わさび | 温/辛苦 | 肺脾胃 | 温中、発表、利水、利窮、解魚毒 |
薬膳食典 食物性味表
レシピ担当:栄養士、国際中医薬膳師、中医薬膳茶師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師
野田知子