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お知らせ・コラム

<薬膳コラム>

2019年6月1日(土)

【薬膳コラム】瘀血(おけつ)って知ってますか

 国際中医師、国際中医薬膳師、薬剤師、紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師の伊東千鶴子です。


 皆様は瘀血(おけつ)という言葉を聞いたことがありますか? 


 気(き)血(けつ)津液(しんえき)は人体を構成する基本物質です。
気が血と津液を動かし、気血津液が過不足なく体内を円滑に巡っていると健康が保たれますが、
不足している、あるいは滞っていると病気の原因となります。


 中医学では血が滞った状態を血瘀(けつお)、血瘀によって生じた病理産物を瘀血と呼んでいます。
瘀血は血行が悪くて血管内、臓腑や器官、組織内に蓄積したもの、血管から血が離れ、
ただちに排出されたり消えたりせず、体内に蓄積したものなど、血液として機能しない血のことです。


 瘀血があると、同じ場所の刺し込むような痛み、しこりなどが現れます。顔色がくすむ、
肌ががさがさする、しみが増える、唇や歯ぐき、爪、舌が紫っぽい、舌裏の静脈が怒張する、
女性は生理血に塊が混じることがあります。そして、瘀血は様々な生活習慣病や認知症、
婦人科疾患などを引き起こすともいわれています。


 では、瘀血をできるだけつくらないために、どのように過ごしたらよいのでしょうか。
瘀血をつくりやすい食習慣には偏食、甘いもの、脂っこいものの取り過ぎ、
アルコールの飲み過ぎなどが挙げられます。思い当たる方は気をつけましょう。
ストレスや心身の疲労、運動不足、加齢や慢性病、虚弱な体質なども影響を及ぼします。
日頃から充分な休息を取って、時には適度な運動やウォーキングをして、気血の巡りを良くするよう心掛けましょう。


 瘀血を予防するにはどのような食物を取り入れたらよいか、次回お伝えします。
よろしければ、6月15日のコラムをご覧くださいませ。


2019年6月1日
国際中医師、国際中医薬膳師、薬剤師、紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子