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<薬膳レシピ>
2019年5月15日(水)
【薬膳レシピ】鶏肉とアスパラガスのレモンクリーム煮 ~初夏の症状の薬膳~
立夏を迎え爽やかな風を感じる気候となりました。
しかし体に与える影響として5月に入るまでの気温や気候の変動の著しさや、
長いGWを過ごして、だるさや疲労感で悩まされてはいませんか?
今月はこういう症状に鶏肉とアスパラガスのレモンクリーム煮を紹介いたします。
疲労で落ちている正気(抵抗力)を補うために鶏肉、アスパラガス、豆乳。
だるさには、アスパラガスとコーンスターチで体内の余分な水分を外に出します。
暑さで流出する津液を補うのはレモン、アスパラガス、豆乳。
レモンの皮は気の巡りを良くします。
疲労回復として弱っている脾胃に優しい食材を使って、
レモンの爽やかな酸味で食欲が進むように考えてみました。
【材料(2人分)】補気、生津、利水
鶏もも肉 1枚
アスパラガス 1束
玉ねぎ 1/2個
豆乳 200cc
コーンスターチ 大さじ2
レモン 果汁大さじ2
皮 1/2個分千切り
粉チーズ 大さじ2
にんにく 1片
塩コショウ
オリーブオイル 大さじ2
【作り方】
1.鶏肉を一口大に切り分け、塩コショウをしてコーンスターチをまぶす。
2.玉ねぎはスライスに切り、アスパラガスは根元の硬いところを
ピーラーで剥き3等分に切る。
3.フライパンを火にかけオリーブオイルを入れ鶏肉を焼きます。
フライパンの端にアスパラガスを入れて焼き色が付いたら引き上げ、
続きに玉ねぎ、にんにくのすりおろしを入れて炒めます。
玉ねぎがしんなりしたら豆乳を入れて火加減を弱火にし煮ます。
4.火が通ってくると鶏肉に付けたコーンスターチで少しとろみが出てくるので、
だまにならないようにへらで混ぜてください。
粉チーズを入れ塩コショウで味を整えて沸騰する前に火を消してください。
5.レモン果汁を入れ手早く混ぜ、先に焼いたアスパラガスも混ぜ合わせて器に盛り
レモンの千切りにしたレモンの皮を全体に振りかけてください。
*レモンクリーム煮には脂肪分の多い生クリームを用いられるので分離しないのですが、
豆乳を弱火で沸騰させない、火を切ってからレモン果汁を入れることで
分離せず、仕上げられます。
【効能】
食材 | 性味 | 帰経 | 効能 |
鶏肉 | 温/甘 | 脾胃 | 補気、温中、益精、填髄 |
アスパラガス | 微涼/苦甘 | 肺脾 | 補気、滋陰、生津、清熱、利水、止咳 |
豆乳 | 平/甘 | 肺脾胃大腸 | 補虚損、生津、清肺、化痰、通淋、通乳 |
レモン | 平/酸 | 肺胃 | 生津、止渇、清熱、解暑、安胎、化痰(皮) 理気 |
コーンスターチ | 平/甘 | 脾肺 | 健脾、利水 |
玉ねぎ | 温/甘辛 | 肺胃 | 和胃、降逆、化痰、理気、活血 |
粉チーズ | 平/甘酸 | 肺肝脾 | 補肺、補陰、止渇、潤腸 |
薬膳食典 食物性味表
レシピ担当:栄養士、国際中医薬膳師、中医薬膳茶師、紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師
野田 知子