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<薬膳レシピ>
2019年2月15日(金)
【薬膳レシピ】イカとタコのパエリア 菜の花を添えて~春のはじめの養生~
寒が明けてもなお残る寒さを「余寒」といいますが、季節は春に入りました。
春のはじめは、体は陰液が足りない状態にあり肝気が上昇し、
目の疲れやかすみ、めまいといった支障がでたりします。
今月は肝陰(肝血)を滋養し、肝気の巡りを良くして精神も
穏やかになるための薬膳を考えました。
「イカとタコのパエリア 菜の花を添えて」を紹介します。
イカとタコで補血滋陰し、パプリカとサフランで、肝気を正しく巡らせます。
春の食材菜の花は、冬に溜まった老廃物を取り去ります。
シーフードを使って菜の花を添えた色鮮やかなパエリアで春の訪れを感じてください。
イカとタコのパエリア 滋陰養血、解毒
【材料(2人分)】
イカ 1杯
タコ 70g
米 1合
サフラン 小さじ1/4
(サフランを浸けたお湯 240㎖)
パプリカ 1/2個
菜の花 1/2束
アンチョビ 大さじ1
ニンニク 1片
白ワイン 大さじ3
オリーブオイル 大さじ3
レモン くし型
お好みでトッピング用に黒オリーブスライス
【作り方】
① 菜の花は塩を入れた鍋で湯がいてください。
*写真はパエリア鍋ですが、2人分ですから小さめのフライパンで作れます。
② フライパンにオリーブオイル大さじ1を入れ輪切りにしたイカ、
ぶつ切りにたタコをサッと炒め取り出す。
③ 同じフライパンでみじん切りにしたにんにくを炒め香り立て、
米とオリーブオイル大さじ2、アンチョビを入れ炒める。
④ 米が透き通ってきたら、白ワイン、サフランを浸けたお湯、
みじん切りにしたアンチョビを入れます。その時、米がひたひたに
お湯に浸かっていない場合は水を足し、味をみて塩コショウし蓋をして中火で4~5分煮る。
⑤ 炒めたイカとタコを並び入れ蓋をして弱火で10分煮る。
⑥ パプリカとあれば黒オリーブのスライスをちらして再び蓋をして2~3分煮る。
⑦ 蓋をはずし水分を飛ばして、菜の花を飾り仕上がりです、レモンを絞ってお召し上がりください。
【効能】
食材 |
性味 |
帰経 |
効能 |
イカ |
鹹/平 |
肝腎 |
補血、滋陰、調経 |
タコ |
鹹/涼 |
脾肝 |
補気、補血、強筋骨、収斂、生肌 |
パプリカ |
甘/平 |
肝心胃腎 |
理気、除煩、平肝、和胃 |
サフラン |
甘/平 |
肝心 |
清熱、解毒、活血、化瘀、調経、解鬱 |
米 |
甘/平 |
脾胃 |
補中、補気、健脾、和胃 |
菜の花 |
辛/温 |
肝肺脾 |
解毒、消腫、活血、化瘀 |
改訂版「食品性味表」 第2版
レシピ担当:栄養士、国際中医薬膳師、中医薬膳茶師、紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師
野田知子