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お知らせ・コラム

2019年1月15日(火)

【薬膳レシピ】牡蠣の蕪蒸し~冬の養生~

 寒の入りで一年の中で最も寒い時期となり、寒さにより気血の運行や代謝の滞ります。
また、皮膚の乾燥やひび割れ、尿量が増えたりと腎に負担がかかりやすい季節です。
今回は、海のミルクといわれる総合的に栄養価が高く、この寒い時期に美味しい牡蠣を使って、
腎精を補い、腎陰を養う薬膳レシピ牡蠣の蕪蒸しを紹介いたします。


 薬膳的に牡蠣は腎に働きかけ、血と津液を補い不眠、貧血、体力増強に作用します。
旬の蕪は温性で消化良く胃を温めます。銀杏で気を補い、陳皮で気の巡りを良くします。
あっさりとしたお味の料理のアクセントになるワサビは胃腸の冷えによいです。


  今回も電子レンジを使い手軽な薬膳レシピを考えましたが、蕪蒸しのふわふわ食感のひと手間、
卵白の泡立てを調理手順に組み入れてます。
料亭の一品に近い出来栄えになりますので、このひと手間はご了承ください。

陳皮は、みかんの産地の和歌山の友人から送られた無農薬で美味しいみかんの皮を洗って干したものを使っています。
海のミルクと旬の食材蕪のエネルギーを頂いて腎の養生で寒さに負けないでください。


*牡蠣の蕪蒸し  滋陰養血、補五臓

【材料(2人前)】

・牡蠣         6個
・蕪          300g
・銀杏         6個
・陳皮         適量
・わさび        適量
・卵白         1個分
・出し汁        200cc
・醤油         大さじ1.5
                  ・みりん        大さじ1
                  ・片栗粉        小さじ1 水同量小さじ1   
                  ・塩          少々

【作り方】
① 牡蠣を入れたボウルに塩と片栗粉(別量)を入れて牡蠣の汚れをとります。
  何度かボウルに水を入れ汚れを洗い流します。ざるに上げてキッチンペーパーで
       優しく水分をぬぐいます。
② 蕪の皮をむいて、すりおろしざるに上げます。
③ 卵白に塩少々入れ泡立てメレンゲ状にし、絞って少し水分の取った蕪と銀杏をいれ合 
  わせます。ふかめの器に蕪1/2の量入れ牡蠣をのせ、その上に残りの半分を入れて、
  軽くふんわりとラップをしてレンジで5分。
④ 鍋に出し汁、醤油、みりんを入れて煮立たせ、水溶き片栗粉を入れとろみをつけます。
⑤ 器に盛り付けた蕪に温かい出し汁をかけて、細切りにした陳皮とわさびをのせて出来上がりです。

余った卵黄をお味噌にのせて冷蔵庫にひと晩置きます。半分固まった卵黄の味噌漬けです。
このままでも十分ご飯にのせて食べて頂いても美味しいのですが、裏返してもうひと晩置くと、
お酒のおつまみに仕上がります

 

 

【効能】

食材

性味

帰経

効能

牡蠣

甘鹹/平

心肝腎

滋陰、補血、安神、補虚損

甘苦辛/温 

 脾肺

補五臓、消食、降気、滋陰、開胃、温胃、止咳、解毒

銀杏

甘苦渋/平

肺腎

潤肺、補気、止帯、縮尿

陳皮

辛苦/温

脾肺

理気、調中、燥湿、化痰

わさび

辛苦/温

肺胃脾

温中、涼血、解魚毒、解表、利水

           

改訂版「食品性味表」 第2版
レシピ担当:栄養士、国際中医薬膳師、中医薬膳茶師、紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師   野田知子